SCアンドパートナーズ

VOL.1041 「SCビジネスフェア2025に感じること」

今年もSCビジネスフェアが1月22日から24日まで3日間にわたり開催されました。

場所は、パシフィコ横浜

このイベントは、毎年1月に開催されます。

主催は、一般社団法人日本ショッピングセンター協会

この3日間で、全国大会、SCビジネスフェア、接客ロールプレイングコンテストなどが開催され多数の関係者集まる年に一度のイベント

主催者からは、「SC関係者が一堂に会する唯一の商談展示会。全国のSCディベロッパー(SCの開発、管理・運営者)、テナント(専門店)、サポート(内装、店舗企画、マーケティング、コンサルティングなど)、DX・テクノロジー系企業が出展」とあるように多数の出展社が集います。


SC事業者(ディベロッパーなど)、テナント、関連サービス事業者などのブースが並びます。

この展示会も、コロナ禍で一時オンライン化されましたが、今はリアル開催へと復活

今回は昨年6月に出展者の募集をスタートし8月には申し込みが締め切り。

多くの出展社がいたようです。

最近の出展社の傾向は、SCディベロッパーやテナントのブースが減少する一方IT関連のサービス事業者の出展が増えたように感じます。

SCの開業数は減少しているものの、全国には3千か所以上あり、テナント売上総額も30兆円のマーケットを考えるとその市場は関連サービス事業社にとっては大きい。

そして、時代性を映すかのようにIT系の技術革新によって、人流の計測やマーケティングデータの取得や解析、SC運営管理業務のデジタル化など多くの新サービスが登場しています。

そのため、奥のディベロッパーゾーン以外は、リテールテックやJAPANSHOPなどのメンバーと変わらなくなってきたような。。。

■展示会の意義

ネット技術が進み情報の共有や拡散のスピードが向上していくに連れ、こういったリアルの展示会の意味性は徐々に変わってくるように思います。

展示されているもののほとんどは各社のHPやリリースを見れば知ることの出来る情報

とすれば、残るのは、リアルで見ることの価値とリアルでの人との接触

この前提に立ったブース設計も重要になる一方、ブースに立つ人は、当該会社の顔となる方が重要になります。

知っている人が立っていれば、自ずとブースに入っていく。

店舗と同じですね。

■SCビジネスフェアに求められるもの

もっと、重要なのは、モーターショーの新車発表のように、この場に来ないと分からないもの、この期日に新規に発表されるPJ、この場でお披露目するもの

そういったものがこの場には少ない。

それらをどれだけ集まれるか

そこにこのイベントの価値が求められるのではないでしょうか。

HPを見れば分かる情報をあえて多額の費用をかけて展示することも無いですよね。

これからの課題と思います。

■今年の登壇

今年の私は最終日の24日、少し時間をいただき、登壇しました。

タイトルは、「入館者数✕滞留時間の法則」

参加の皆様ありがとうございました。

プレゼン資料ご希望で名刺を置いていっていかれた方には、どクラウドポイント社から後ほど、お送りします。

なお、当日の模様はYouTubeで配信予定です。

SCチャンネル

https://youtu.be/nxy_Xy52bI8?si=IWEQ4a0y9nXPbqJZ

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これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-