SCアンドパートナーズ

VOL.1128 「年始は休むべきか」

今から20年前、365日営業のショッピングセンターに勤務していた。

当時は、大晦日(12月31日)、店舗の閉店後、次の日の元旦の福袋に並ぶ方用にガムテープで並び列を貼る作業を行い、その後、同僚たちと「良いお年をー」と言い合って帰宅。

数時間後、早朝出社の元旦を迎える。

並び列の確認、お客様対応、振る舞い酒のイベントと大忙し。

「最近は元旦からショッピングセンターに出かけてくるんだなー」とたくさんの人出を迎えていた。

1年365日のうち、一番売上の高い日が元旦になることもあり、顧客ニーズに合致しているんだろうとその時は疑わなかった。

あれから20年、社会は様変わり。

人口は減少に転じ、高齢化は進み、買い物はEC、もう福袋に騒ぐ時代でも無くなり。

そんなことも影響してか、正月3が日を休業する施設も登場。

自分が子供の頃、お正月の3が日はどこもお休みで毎日がおせち料理

そんな社会がまた帰ってくるのだろうか。

デンマークでは国民の祝日には、休業する店舗も多いと聞く。

確かに国民の休日なのだから皆で休むのもうなづける。

前年比を追い掛けるあまり、休業日は無くなり、営業時間も長くなり。

そんな日本は、今、人口減少にあえぐ。

この状態を見ると、やっぱり、行動や考え方は改めた方がいいのだろうか。

そんなことを考える2024年の年末です。

この記事を共有する

CONTACT USお問い合わせ

これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-