SCアンドパートナーズ

VOL.1095 「行政とタッグを組んで開発した”小田急狛江マルシェ”」

小田急線狛江駅直結・高架下に開業した「小田急狛江マルシェ」が面白い。

実は狛江駅、行ったことがなかったのですが、多摩川も近く、落ち着いた住宅が広がる街。

こういった住民が中心となる商業施設は、「利便性だけで作るか」、「奇をてらった都会的なテナントを誘致するか」、このどちらかになりがち。

でも、今回は、その両方ではなく「滞在性」や「街とのつながり」や「街へ開かれた施設」を目指しているように感じます。

そして、何より、行政と民間が完全にタイアップ
このくつろぎスペースも官民の境を超えての設え(すごいです)
相当な苦労があったと思いますが、双方の想いが結実した結果ですね。

この通路、以前は車道だったとか。

それを完全歩行者道路にして滞在性を高める。

テナントもデイリー性からこだわりからオーガニックまで

ここのお弁当はお客様が絶えません。

常に変化するPOPUP店舗

小田急ならではの「箱根そば」

夜になってしまったので、暗くて見えにくいですが、書店が復活。

街の人も待ち望んでいた書店

中に入るとこんなゾーンが。



住民が持ち寄るのだそうです。

本好きの人にはたまらない施策。

駅は公共性も強く、色々な方が利用し、その利用時間も早朝から夜中まで長い。

だから、「管理志向」になるのは仕方がない。

「何かあったらどうするんだ!」

この言葉で色々なことが制限されてしまうことが多い中、今回はあえてチャレンジ。

実はまだ完全開業ではなく、一部工事中。

来年には店舗も増えるそうです。

官民連携による鉄道会社と市との協業。

これからの在り方を示しているように思います。

街に開かれた設計とするため、店舗前閑地を作り、あえて外向き店舗にしています。

詳しくは
https://www.odakyu.jp/news/b4fuqs0000003z90-att/b4fuqs0000003z97.pdf

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これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-