2024年6月の3業態の売上高実績です。
■ショッピングセンター +10.7%
■百貨店 +14.8%
■チェーンストア +4.7
どの業態も好調を維持。
ただ、曜日合わせの要因も大きく、インバウンド需要に沸く都市部と地方部の格差は相変わらずの様子です。
以下は各団体からの発表
【日本SC協会】
・6月度の既存SC売上高の前年同月比伸長率は、総合で+10.7%となった。。
・前年に比べて休日日数が2日多かったことで売上増につながったSCが多かった。
・また、梅雨入りが例年より遅れたこと、その間の気温上昇で夏物商材が稼働したことにより、2桁伸長となった。
・立地別にみると、中心地域は総合で+11.8%、周辺地域は+10.1%と、ともに2桁伸長となった。
・なかでも中心地域・大都市がインバウンド客などの来館により好調だった。
・業種別にみると、「ファッション」は梅雨入りの遅れと気温上昇により、夏物商材が稼働した。
・「雑貨・化粧品」は、紫外線対策商品や暑さ対策の冷感アイテムが好調だった。
・「飲食」は旅行客や近隣イベント参加客の来館、宴会などのグループ利用が好調だった。
【百貨店協会】
・6 月の売上高は、14.0%増と28か月連続のプラス。
・2019年比でも8.2%増とコロナ前を上回るプラス基調が継続。
・入店客数は前月より4.4ポイント上昇し6.4%増(28か月連続)。
・平年より遅い梅雨入りで晴天の日が多かったことなどから外出機運が高まった他、各社企画の外商催事や会員施策、食品催事も寄与。
・インバウンドと高付加価値商材は引き続き活況で、天候要因から盛夏アイテムも好調。
・ブライダル等オケージョンニーズも見られた。
・中元商戦は、こだわりの素材やパーソナルギフト、自家需要などライフスタイルの変化に即した様々な商品提案が好評で、堅調に推移。
・インバウンド(免税売上):円安効果などから661億円(135.5%増/27か月連続/シェア13.2%)と、前月(2024年5月718億円)に次ぎ、調査開始以来2番目に高い数値。
・2019年比も133.8%増と好調に推移。
・購買客数は57.9万人(92.3%増)と過去最多。
・免税売上の1~6月累計は3,344億円(162.2%増)と上半期で初めて3,000億円突破。
・国内市場:増勢が続く高額商材が牽引し前月より3.4ポイント上昇の5.7%増(2か月連続/シェア86.8%)。
・2019年比はほぼ同水準で推移。
・1~6月累計の前年比は3.3%増。
・都市(10都市):インバウンド需要と好調な高額消費などから9地区で前年実績をクリア。
・7 地区で二桁増。
・福岡、大阪、京都では20%を超える高い伸び。
・地方(10都市以外の7地区):前月より4.9ポイント上昇し3か月ぶりにプラス転換。
・高付加価値商材と盛夏アイテムが伸長し6地区前年実績超え。
・インバウンド効果も徐々に浸透。
・商品別:主要5品目全てで前年実績クリア。
・ラグジュアリーブランドのバッグなど身のまわり品や、時計・宝飾など高額商材、化粧品は国内外共に好調。
・天候要因から夏物衣料も動く。
・食料品は生鮮食品が価格高騰の影響で前年割れとなったが、菓子がギフトやインバウンド需要で3か月ぶりにプラス転換。食堂喫茶では、ビアガーデンやBBQも盛況。
【チェーンストア協会】
※会員企業数 | 47社 / 店舗数 9,210店 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
※総販売額 | 1兆348億円 | (店舗調整前) | 95.7% | (店舗調整後) | 104.7% | |
<部門別の概況> | ||||||
・食料品 | 7,138億円 | (店舗調整前) | 94.7% | (店舗調整後) | 105.2% | |
・衣料品 | 552億円 | (店舗調整前) | 84.4% | (店舗調整後) | 97.8% | |
・住関品 | 2,162億円 | (店舗調整前) | 101.5% | (店舗調整後) | 105.8% | |
・サービス | 25億円 | (店舗調整前) | 121.2% | (店舗調整後) | 125.2% | |
・その他 | 469億円 | (店舗調整前) | 100.5% | (店舗調整後) | 100.7% |
・2024年(令和6年)6月度は、食料品は節約志向から買上点数減少が続いている中、農産品の相場高や店頭価格上昇によりまずまずの動きだった。
・衣料品は天候不順の影響もあり動きが鈍かったが、住関品の動きが良かったことから、総販売額の前年同月比(店舗調整後)はプラスとなった。