7月25日開業した「ゆめが丘ソラトス」
相鉄線の中吊り広告の「ついに!」がとてもしっくりきます。
この開発は、土地区画整理事業による都市基盤整備を行い、そのセンター地区に建設されたもの。
土地区画整理事業を知っている人なら分かるように、それはそれは長い道のり。
地権者の皆さんの努力と協力と、時には個人の利得より街づくりにかける想いを優先する。
そんな歴史の上に成り立つPJ「ゆめが丘ソラトス」
きっと、地権者の皆様も感慨深いことと思います。
そして、ここまでまとめあげたデベロッパー魂、さすがです。
土地区画整理事業を長きに経験した私にとっては、感動さえ覚えます。
そのセンター地区に出来た「ゆめが丘ソラトス」は、駅の乗降数や商圏住民数が少ない中でもしっかりと完成されました。
空室0 満床での開業、これもさすがです。
コロナ禍を挟んでのテナントリーシングは相当な辛苦だったと思います。
元々、この駅名、駅開業時からの「ゆめが丘」
いい駅名ですよね。
駅名は、街の昔からの旧称が採用されることが多いですが、この駅名にしたのも、当時はそれなりの苦労があったと思いますが、今や、覚えやすく「夢」を感じる駅名です。
ゆめが丘ソラトスの一番の特徴は、まず「食」
スーパーマーケット(SM)がありながらの肉、魚、野菜の専門店が入居
いわゆる「ダブルトラック方式」
SMの人は嫌がることが多いですが、意外とこのパターンは、消費者にとって選択肢が広がり、SMにとっても相乗効果を生み出すものです。
そして、何よりも「競争原理」が働くこと。
確かに働いている人には日々競争するなんて大変には違いない。
でも、競争を通じて、相手を積極的に知るようになるし、自らが常に進化を続けることになり、結果、自分の成長につながる。
過当競争は良くないですが、適度な(適正な)競争環境は、消費者にとっても事業者にとっても良いことだと思っています。
そして、今回のゆめが丘ソラトスの目玉はここ。
やはり、ここも食
でも、このYYYardは、神奈川エリアにある食材を集めた店舗。
1軒1軒、訪ね歩いて実現させたそうです。
ここに尽力された方もすごいですね。
そして、このライブキッチン
キッチンとテーブルが設えられたシェアキッチン
生産者と市民と地域がつながる接点
いただいたスケジュール表を見ると既にびっしり。
どんな化学反応が起こるのか、楽しみである一方、こういった取り組みは途中で頓挫することも多いので、色々、問題が起こると思いますが、それを乗り越えて、成功させてください。
期待しています。
このゆめが丘ソラトスの想いとして「天候に関わらず子供たちが遊べる」を考えたそうです。
広々とした屋上の遊び場。
でも、雨の時は?
ということで、館内にも無料の子供広場。
無料の子供の遊び場、事故やトラブルなどが絶えないからどうしても敬遠しがち
「何かあったらどうするんだ!」というお決まりのキラーワードで全て頓挫する日本において、今回は、こちらのアミューズメントの会社が運営
英断です。
子供向けにユニークな取り組み109シネマズの「キッズシネマ」
ジッと座っていられない子供たちも映画館に来ることが出来る。
その理由は、これ
写真は撮れなかったので、109シネマズのHPから拝借しましたが、シート席がありません。
子供が声を出すこともあるし、動き回ることもある。
それを許容するシネコン
面白いですね。
加えて、このエレベーターの位置
一般的にエレベーターって、構造上、隅っこに追いやられることが多い。
でも、今回はベビーカーを押してエレベーターを探して、ウロウロすることが無いように館内の真ん中。
賃貸区画にすれば高家賃が望める場所をあえてのエレベーター設置。
こういう積み重ねが顧客満足を作る。
その典型ですね。
まだまだ、大きなことから小さなこと、ソフト的なこと、ハード的なこと、多くの創意工夫が隠されているゆめが丘ソラトス
今回、一番思ったのは、「立地創造型SC」は、ものすごいく久しぶりじゃないか?と言うこと。
ひょっとしたら2000年のグランベリーモール以来?
商業地としての知名度もイメージも何も無い、そして乗降客も少ないところにSCを作ることの大変さ。
都市基盤整備から始める街づくり。
多くの学びがありました。
そして、この子
稼働は来月からだそうです。
街をクルクルこの子達が走る未来都市も目の前ですね。