いつも博多へは新幹線で行きます。
というと、大方の人は「えー、まじ?」「無理だよ、そんなの」「何で飛行機じゃないの?」という反応が返ってくる。
確かに新幹線だと4時間半はかかる。
でも、日本の空港は福岡以外は市街地から遠く、アクセスに時間がかかる。
飛行機に乗るために電車やバスで空港に向かい、空港に着いてから搭乗手続き、荷物の預け、手荷物検査、そして搭乗口へ。
手荷物検査ではコートを脱ぎ、PCを出し、時計を外し、いろいろ面倒。
ようやく離陸しても「ベルトしろ」、「電子機器は切れ」と始まり、ようやくPCを開いても1時間程度しか仕事は出来ない。
着陸後も荷物をターンテーブルで待ち、ピックアップしてから市街地までバスや地下鉄で向かう。
ここまででヘトヘト。
これが新幹線だと、ぎりぎりに行けば良く、乗ってしまえば4時間半の固まった時間を手に入れることが出来る。
博多駅まで所用時間は、新幹線も飛行機も全く変わらない。
でも飛行機はすべてが細切れで、いろいろな乗り換えや作業が発生する。
新幹線は、手荷物検査も搭乗手続きも無く、乗ってしまえば4時間半の時間と空間が確保される。
東海道山陽新幹線はスマホがあれば切符も不要だ。
先日、博多発13:10の「のぞみ32号」に乗った。
その日は、12時まで打ち合わせしてから博多駅横のキッテ博多で13時までゆっくり昼ご飯を食べ、新幹線に乗った。
これが飛行機だと、空港まで行かなければならず、搭乗手続きや手荷物検査、15分前までには搭乗口へ。
おそらく、昼ごはんは食べられないだろう。
特にJRの宣伝をしているわけではなく、飛行機が嫌いなわけではない。
でも、こんな理由から「博多へは新幹線」で行く。
会社員時代、出張もそれほど多くなかったので、たまに飛行機に乗ることは非日常的で楽しかった。
マイルも貯まるし。
ところが今は移動時間をいかに疲れなく、有効に使うか、それを真剣に考える。
なぜなら、自分の経営資源は「時間」しかないからだ。
24時間365日、この与えられた時間をどれだけ有効に使うか。
この「時間の考え方」が会社員時代と大きく変わった一番かもしれない。