SCアンドパートナーズ

VOL.1038 「アミュプラザ長崎の新館が開業」

アミュプラザ長崎の新館が2023年11月10日に開業

キービジュアルは長崎出身の仲里依紗さん

鹿児島のセンテラス天文館のキービジュアルも上白石萌音さんでしたが、その土地の出身の方を起用するのは必然性もあって違和感が無いですね。

アミュプラザ長崎の本館が出来たのが2000年

2000年と言えば、大店立地法を含む街づくり3法、定期借家制度の登場、資産流動化法の改正と商業施設にとっては大きなエポックとなった年。

そこから23年経ってからの新館開業。

恐らく、担当された方は新幹線の開業なども横目で見ながら、色々な苦労を重ねたことと思います。

前回、長崎に来たのが、2022年11月。

ちょうど一年前。

その時の様子。


(2022年11月撮影)

「間に合うのかなー」なんて思ってましたが、見事に完成していました。


(2023年11月22日撮影)

でも、駅前広場はまだ工事中

本館のリニューアルが進行中なので、その開業の2024年春にはきれいになっていることと思います。

エントランスはイベント広場

アミュプラザ鹿児島と似てますね。

中に入るとウッドとグリーン

アミュプラザ熊本に近いかも。

ステンドグラスが、長崎らしい。

スタバの客席が面する屋上のフロア

すごいものが出来た!という感じです。

全体を見て感じたこと。

1.駅一強にならないように。

長崎の中心市街地も老朽化やシャッター通りも増え、日本全国どこも駅一強になり、街の魅力を高めることがこれからの課題。

街が衰退すれば、来街者・来訪者は減り、駅の乗降客も減る。

街や地域の魅力が高まれば、来街者・来訪者は増え、駅の乗降客も増える。

この好循環を作りたいですね。

2.アミュプラザのフロアプラン

今回も感じたのですが、各アミュプラザの設計コンセプトは、どちらかと言うと「売り場コンシャス」

動線計画や区画の配置が、SCではなく、百貨店みたいな感じです。

これは良い悪いではなく、考え方(設計方針)の違いなので、いつか担当されている方に聞いてみたいと思います。

(新館1階)

現在、本館1階はリニューアル中。

来年春にまた来たいと思います。

今回、「いいなー」と思ったのが、この立体駐車場

駐車場はどうしてもコストダウンの対象になるので、出来るだけ簡素に作る。

でも、ここは、サインは最小限にカラーパターンとグリーン(壁面緑化)を施し、デザイン性が高い。

街に向けた顔を大切にする姿勢が素晴らしい。

長崎は来年スタジアムシティも開業予定。

街が変わりますね。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-