今日10月1日、インボイス制度がスタートする。

私は早々に税理士にお願いして登録番号を取得して、備えてきた。

この制度には色々な指摘があるものの消費税が導入されてから長い助走期間だったように感じる。

心配されているのが免税事業者への税金分の値下げ要請だと聞く。

少し、話が逸れるが、消費税込みで発注額を求める企業は実際に存在する。

ここでは具体的企業名は出せないが、いずれも、誰もが知っている上場企業であることに驚く。

企画の段階で話されている金額は、こちらとしては本体価格と考え、見積もりの段階で消費税を計上すると税込で出し直すよう要求される。

この場合、本体価格が100,000円、税込110,000円になるところ、本体価格を90,900円、税込100,000円に書き直して提出する。

課税業者である私は国に9,100円の消費税を納めることになる。

こんなことを幾度となく経験することで、最初から本体価格、税金別途、税込金額をしっかり明記することを心掛け、先方が言う金額が税込か税別か、確かめるようになったが、やはり、最後に同様のことが要求されることは無くならない。

社会の強弱を感じる瞬間である。

今回、インボイス制度が始まり、登録番号を明記することで課税事業者であることが分かり、かつ、消費税は付加価値税であることを理解していただくことを今は期待している。