福岡市地下鉄車内にこんな中吊りが。
エスカレーターは2列で乗ろうキャンペーン。
ネットを検索してみるとロンドンで始まった片側並びを導入した説が多いですが、日本でも当初、「急ぐ人のために右側を空けましょう」というアナウンスもあり、すっかり定着。
このエスカレーターの片側並び、日本人気質を表している一つの現象と感じています。
他者を思いやる日本人気質です。
マスク警察にも言えるのですが、日本では、小さい頃から「他人に迷惑をかけてはいけません」と育てられる。
マスクも自衛ではなく、他者に「うつさないため」に変わり、「愛する人を守りましょう」と言われマスクしないと他人に迷惑をかけるという思考になる。
結果、「マスクしろ」と言う人が出てくる。
若者にマスクしろと注意して、逆ギレされ殴られ、下半身不随になったお年寄りがいましたが、痛ましい限りです。
「発つ鳥跡を濁さず」も他人に迷惑をかけないよう客席を掃除して帰るサッカー観戦者。
主語が「他者」になることで行動が決まる。
この他、「袖振り合うも多少の縁」
狭い国土で暮らす日本人の工夫されたコミュニケーションの取り方。
他者を思いやり、些細な縁でも大切にしようという日本の良いところ。
とは言え、エスカレーターは両側で乗った方がシミュレーション上も輸送力が上がるし、危険度も下がる。
そろそろ、両側並びをしても良い時期に来ているような気がします。
面白いのが中吊りにある地図を見ると、九州では宮﨑だけが右並び。
これはどんな経緯なんでしょう?
不思議ですね。
と言うことで、今朝の地下鉄のエスカレーターは両側並び。
キャンペーンの効果でしょうか。
2列で並んでますね。(^^)