SCアンドパートナーズ

VOL.959 「百貨店が無い県がまた一つ」

・島根県が地盤の一畑百貨店(松江市)は13日、2024年1月14日に営業を終了すると発表。

・大型ショッピングモールの出店やネット通販の台頭などで業績が低迷していた。

・島根県は山形県や徳島県に続き、全国で3つ目の百貨店がない都道府県となる。

今朝の新聞記事。

また、百貨店の無い県が一つ増える。

寂しい限りです。

百貨店は1991年をピークに漸減。

コロナ禍も大きなダメージとなったことでしょう。

でも、不思議なのは、30年間という期間、反転攻勢、V字回復を狙うことは出来なかったでしょうか。

「そんな簡単に言うな!」と怒られそうですが、記事には「大型SCやネットの台頭」に屈したとありますが、大型SCも、ネット販売も、百貨店でも出来るはず。

それをやらなかった。

不思議です。

売上減少は他でもない顧客からの支持を得られなくなったため。

もちろん、人口の減少はあれど、小売りに拘ることは無いし、ビジネスは無限。

流通は「変化対応業」と呼ばれます。

残った百貨店の皆様の起死回生を期待したいと思います。

では、ショッピングセンターはどうか。

実は、こちらも2018年をピークに減少し始めています。

百貨店から遅れること30年。

SCも百貨店が対岸の火事では無くなったと言うことでしょう。

自らで作り出した定義や成功体験は一旦横に置いておいて、次のステージに行くことが大事。

今朝の朝刊を見ながら感じていました。

 

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-