2023年4月17日開業予定の「三井ショッピングパーク ららぽーと門真」&「三井アウトレットパーク大阪門真」の内覧会に行ってきました。
外観はシンプル。
今回の興味ポイントは「ららぽーと、アウトレットパーク複合SC」ということ。
門真市駅から歩いて行くと確かに2つ並んでいる。
最初、この計画を聞いた時、当然、ららぽーととアウトレットパークは「別棟」にするんだろう、と思っていた。
ところが、開業してみると、何と、1階と3階がららぽーと、2階がアウトレットパークと、同一建物内でアウトレットパークをららぽーとでサンドイッチにしている。
一階がららぽーと門真
2階がアウトレットパーク大阪門真
モール形状は、最近の東郷や沼津や博多と類似の8字タイプ。
センターにアトリウムを配置し、それをサーキットで周る。
1階のエントランスを入ると黒門市場の提灯が目立つ。
1階の半分が「食」
スーパーマーケット、惣菜、飲食、フードホールと充実
ららぽーとの強いのは、その時々の状況でスーパーマーケットを変えられることだと思う。
グループ会社にスーパーマーケットのあるデベロッパーは、常に同じブランドになりがち。
それが三井不動産には無い。
行って驚いたのがシネコンが1階に。
一般的に高い階高が必要になり、目的性の高いシネコンは上層階に設置される。
今回、この1階にあるのは、ハード的な要件で決まったのか、時間外動線の兼ね合いか、それともあえてのゾーニングなのか、理由は定かではないけど、初めて見ました。
2階に上がるとアウトレットパーク
見て分かるように店名に「アウトレット店」であることの表記されている店舗はほぼなし。
少ないパターンとしてこちらのBCくらい。
1990年代、アウトレットモールの黎明期から考えると想像も出来ない設え。
アウトレットセンターを開発し始めた1990年代、アウトレットであることをメッセージとして伝えることに腐心した。
それこそ、「在庫品、B品、サンプル品、傷あり」などの特別なタグを付けて販売したし、その他、首についているブランドのタグにハサミを入れたり、場合によっては、その首のタグを別なものに付け替えたり。
とにかく、「プロパー品では無い」ことをメッセージしていた。
ところが、いつからかアウトレット専用商品が生まれ、最初からアウトレット店に並ぶことを前提に生産されることも増え、今では商品ラインナップの一つになっている。
それはアウトレットモールが消費者の支持を受け、大きな販売チャネルとしての位置づけが形成され、そこに商品を投入する。
この流れは時代なのだろう。
実際、出店している方に聞くと「西山さん、もう、時代が変わってしまったんですよ」と。
私は、消費者がプロパーとアウトレット品の区別をしながら買ってくれれば良いけど、それ無しに買うことがあるのであれば、ちょっと違うのではないかと思うのは、もう古い考えでしょうか。
悩ましい。
とはいえ、現実はこの通り。
お客様は食料品を買い、フードホールでご飯を食べ、アウトレットでリーズナブルな買い物をする。
それが消費スタイル。
そんな変化を感じながら帰ってきました。
開業したら、また、来ます。