働き方改革=フリーアドレス
こんな風潮に疑問。
オフィスをフリーアドレスにすれば全てが解決する。
そんなこと有り得ない。
ネットを検索すると、
「フリーアドレスを失敗しない方法」なんてのがたくさん出てくる。
フリーアドレスが目的化されてるんだろうな。
そのほとんどがオフィス什器会社か内装会社のサイト。
皆、もっと、冷静になろうよ。
アメリカでフリーアドレスなんてほとんど見ない。
日本独特。
自分は古いマネジメント手法が染み付いてるせいかフリーアドレスは馴染めなかった。
サラリーマンの時、いわゆるひな壇に座っていた。
部下たちは必ず、前の同じ席に座る。
朝、その横顔を見ると、「昨日飲み過ぎたな」「今日は何か元気無いな」「奥さんと喧嘩したかな」なんて分かるから、「どうした?」なんて声を掛ける。普段、早く出勤する部下が遅れてくると何かあったかな?と思う。
元気無い若手がいると、年の近い部下にちょっと声をかけてくれ、と頼む。
頼まれた部下も先輩としての自覚を持つ。
新人が配属されればメンター役になる先輩を隣の席にする。
すると育つはずの新人より、そのメンターの方が成長する。
夕方、わざと暇そうにしてると、部下は次々と相談に来る。
「今、ちょっといいですか」と。
ところが、フリーアドレスにした途端に誰がどこにいるのかも分からない、そもそも、出勤してるのかも分からない。
相談したくてもどこにいるやら。
メンターを付けても離れ離れ。
フリーアドレスは、個々が確立されている人には馴染むと思う。
でも、定期新卒採用の日本に本当に馴染むのか。
フリーアドレスが万能じゃ無い。
どうですか。