SCアンドパートナーズ

Vol.802 「コロナ前への戻りを予想する(人の動き)」

コロナ禍が始まってから定期的に発表されているgoogleモビリティのデータを追いかけていると人の動きが分かります。

下の図は、コロナ禍が始まった2020年当初からのもの。

緊急事態宣言や重点措置のたびに上下していますが、ここへ来て気になるのは、ずっと安定していた「食料品・薬局」の低迷です。

感染が広がり行動が制限された当初は、最寄り品の好調が指摘されていましたが、ここへ来て一巡、ということでしょうか。

一番気になるのは、この人々の行動は「戻るのか?」

下記は、上のグラフを2022年に限って集計したものですが、少しずつですが戻ってきているように見えます。

ところが、もう少し短期で見ると下記のグラフとなります。

ずっと低いまま。

平均すると、

小売りレクリエーションで▲21

乗換駅で▲22

行動宣言はされていない今でも、この状態です。

今後、戻ったとしてもあと数%でしょう。

オンラインが普及した今、かねてから言われている人の行動は「コロナ前の▲15になる」の指摘もあながち外れていないかもしれません。

通勤電車は戻ってきたようにも感じますが、会議はオンラインに代替されることも多く。

とすると、「戻ることを待つ」よりも、「この数字を前提に考えていく」方が生産的のようです。

出所 https://www.google.com/covid19/mobility/?hl=ja

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-