SCアンドパートナーズ

Vol.661 「赤字の示す意味」

事業活動の中で「これはやるべきことだ」「これは止められない」などの理由で、実行するビジネスやイベントや興業などが少なくありません。

最初から赤字を覚悟で行うことも。

でも、赤字でも出来るのは、他のビジネスでカバー出来るから。

そもそも赤字になるのは、「社会的価値」と「顧客ニーズ」が低い(無い)からだと思っています。

社会的に評価される価値があり、顧客ニーズがあれば赤字にはならないはず。

社会や顧客が評価すれば、その取り組みに何らかの金銭的裏付けが出来る。

だから、赤字になるのは、社会的に評価される価値が低い(無い)、もしくは顧客ニーズが思ったほど少ない(無い)からではないかと。

それでも決行するのは、「慣例」や「声の大きい人に引きずられ」などあまり望ましくないことも多い。

確かにその行動が赤字になってもその先に利益があり、長いスパンで考えると結果黒字になるようなことも多いと思います。

社会貢献やベンチャー投資や広告宣伝や研究開発(R&D)や先行投資や教育投資やインフラ整備などなど。

でも、社会貢献でもそれが市民や消費者が望んでいるものであればそれほど赤字にならないような気もします。

だから、その先のリターンが「不明確」だったり、思い込みの「意義」だったり、「毎年赤字」であれば、コロナ禍を活かして、「慣例や声の大きい人に引きずられることなく、やめるか縮小するか代替案を考えるか」のチャンス。

赤字って「社会的価値」と「顧客ニーズ」が無いと、結果、発生するものだと思っています。

数字は正直なものです。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

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