SCアンドパートナーズ

Vol.470 「クリスマスで考えるコトからモノへ」

今日はクリスマス。

ということで、以前からこのコラムでも指摘してきた「モノからコトへは疑問」についてクリスマスを通して考えたい。

最近、モノが売れなくなったことで、「モノからコトへ」「モノを売らずにコトを売れ」と言われたことから「これからはコト消費だ!」「経験消費だ!」と叫ばれている。

しかし、冷静に考えて欲しい。

・お正月にお節を買う。

・節分に恵方巻を食べる。

・ひな祭りにお雛様を飾る。

・マラソンするのでシューズを買う。

・花火に行くので浴衣を買う。

・家族でキャンプに行くのでテントを買う。

・料理をするのでキッチン用品を揃える。

・クリスマスにプレゼントを買う。

などなど、すべて「コト」が先にあって「モノ」が動いていないだろうか。

クリスマスという海外から伝播した文化がコトとして日本に根付き、クリスマスイブにはケーキやチキンを食べるスタイルが定着した。

家族でクリスマスパーティ、レストランではクリスマスメニュー。

すべてクリスマスというコトがあって初めて動くものばかりだ。

コトが無くて動くモノなどあるのだろうか。

「モノからコトへ」「コトからモノへ」

クリスマスの今日、この2つをケーキ売場に並ぶお客様を見ながら改めて考える機会にするのもいいかもしれませんね。

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株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

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