以前、このブログでフードホールは大きく分けて2つのパターンがあると説明した。
その2つとは、「食材起点のフードホール」と「飲食起点のフードホール」だ。
食材起点とは、毎日の食卓を豊かなものとする生鮮3品、日配品、惣菜など家庭の食事を前提にしたフードホール。
飲食起点は、その場での飲食を前提にしたいわばレストラン機能のフードホール。
ここルクアのフードホールは、食材起点にしたフードホールと言える。
三越伊勢丹だった頃が懐かしいルクア1100
地下2階がルクアフードホール
奥には阪急オアシスが運営するスーパーマーケット
そこには当然、生鮮3品
魚に肉に野菜、果物
ただ、少し違うのは同じ魚屋でもライブ感があること。
マグロの解体ショーなんてエンターティンメントそのまま
そして、もちろん、その場で魚が食べられる。
そして、買ったお肉をそこで焼いて食べられる、なんて至れり尽くせり。
消費者がやってみたいことを実現してる。
もちろんカフェ機能も。
デパ地下みないな諸国名産
ナショナルチェーンも。
と、食材を起点にそれをその場でも食べることが出来て、持ち帰って自宅でも食べることが出来る。
持ち帰りも食材もいわゆる中食「DELI」、そして完成品と多種多様。
欧米のフードホールでは売っている丸ものの魚の半身を料理してもらいそこで食べ、残った半身を自宅で料理する。
家庭とフードホールが完全一体で存在する。
それがフードホールの完成形とするならば、今、日本各地で作られるフードホールは発展途上。
明らかにフードコートなものもあれば、レストランフロアをフードホールと冠しているものまで。
特にフードホールが法律で定義されているわけではないのでどんなものを作るのも自由。
でも、食は、土地、文化、歴史、地域、慣習、それらが数百年に渡って作られた人間の根源的欲求。
それをNYで流行っているからと、丸パクりのフードホールではうまくいくはずはない。
フードホールを開発する時は、その存在価値をどこに置くのか。
それをきちんと考えないと投資額が大きいだけにインパクトは大きい。
日本のフードホール、まだまだ開発されている。