日本SC協会では毎年12月に「冬季定例記者懇談会」を開催し、その年のSCの概況を発表します。

ここで発表される数値は、毎年5月に発刊されるSC白書に先立ち速報ベースなので、白書で多少修正が入る場合もあります。
ということで、今日はそれを見ていきましょう。
まず、日本SC協会では、SCに定義と取り扱い基準を定めています。
こちらは2024年までの旧基準です。

このうち、取り扱い基準を2025年1月から改定、それを比較したものが下記となります。

このSCの取り扱い基準の及ぼす影響などはこちらで解説したので見て下さい。
↓
この新基準でカウントされた2025年のSC開業数は、18か所になりました。

ご覧の通り、漸減傾向にあります。

結果、日本にあるSC総数は2025年末で3,052か所(新基準)となり、2018年をピークに7年連続減少
ただ、開業SCの平均面積は倍になりました。

この理由は、昨年(2024年)、5万㎡以上のSCが無く、3万㎡以上も3か所だったものが、今年は3万㎡以上が4カ所(うち5万㎡以上は2か所)となり、平均を押し上げています。

この4カ所は、

開業順では、ミナモア、ららぽーと安城、イオンモール須坂、三井アウトレットパーク岡崎の4つが3万㎡以上の面積となっています。
近年、大型のSCは、JR、三井不動産、イオンモールと大手に限られてきています。
昨年から異なった傾向は、衣料品比率の上昇です。

この数値は面積では無く、店舗数をカウントしているので、実態を表しているとは言いがたいのですが、2025年は駅ビルやRSCが影響し、大型のアパレルを導入することから比率が上振れするのもうなづけます。
詳細は、日本SC協会HPから↓