SCアンドパートナーズ

VOL.1033 「2025年8月売上高状況」

2025年8月の売上が出揃いました。

SC +6.9%

百貨店 +2.6

チェーンストア +2.1

すべてで前年越え

百貨店も7か月ぶりにプラスになりました。

インバウンド売上は振るわないようですが、内需は堅調

やっぱり足元が大切ですね。

下記はコロナ禍の始まった2020年からの動き

下記は直近一年間の動きです。

SCが堅調ですね。

最寄品が多いせいでしょうか。

ちなみに百貨店の地区別の動きは下記です。


終盤に差し掛かる万博の影響か、大阪が伸びています。

でも、7月と比べると全然違いますね。

なお、8月に発表されたECのデータは下記の通りですが、

これをショッピングセンター、百貨店、チェーンストアと合体。

各団体からの発表は以下の通りです。

【日本SC協会】

夏休みのイベント集客や休日日数が多かったことで前年超え

前年同月比伸長率 +6.9%

<全体概況>

• 8月度の既存SC売上高の前年同月比伸長率は、総合で+6.9%となった。

• 夏休みのイベント集客が奏功したほか前年より休日日数が1日多かったこと、前年のような台風による臨時休業や時短営業がなかったことにより、前年超えとなったSCが多かった。

• 立地別にみると、中心地域は総合で前年同月比伸長率+9.1%、周辺地域は同+6.0%となった。中心地域は祭りや花火大会など館周辺でのイベントが来館増に寄与した。周辺地域はテナント入れ替えや改装効果のほか、夏休みの子ども向けイベントなどが集客につながったSCが多かった。

• 業種別にみると、「ファッション」は猛暑により盛夏商材のセール消化が進んだ。「雑貨、その他物販」は暑さ対策商品、UV対策商品が稼働した。「飲食」は夏休みの家族連れが目立った。「サービス」は引き続きシネマが好調だった。

SCは不動産業なので、賃料の動きや空室率(稼働率)や賃貸床の変化などの発表を協会には期待します。

【百貨店協会】

1.売上高総額 4,139億円余

2.前年同月比(増減率)

(1)全 国 2.6%(7か月ぶりプラス)

①10都市(10 地区) 2.9%(7か月ぶりプラス)

②10都市以外(7 地区) 1.4%(11か月ぶりプラス)

(2)国 内 3.5%(7か月ぶりプラス)

(3)インバウンド(免税売上)-4.7%(6か月連続マイナス)※

【特 徴】

・8 月の売上高は 2.6%増と 7 か月ぶりに前年実績を上回った。

・前年の台風や大雨等による一部店舗の臨時休業・時短営業等マイナス影響の反動に加え、休日 1 日増のプラス与件から、入店客数も 6.1%増(9 か月ぶり)と前年を上回り、国内売上が好調に推移した。

・前年のインバウンド売上高増の反動影響も縮小。

・また、長引く残暑で盛夏商材が引き続き好調に推移した他、夏休みのファミリー向けイベントや物産展等の催事が奏功した。

・インバウンド(免税売上):売上高 441 億円(4.7%減/シェア 10.7%)と 6 か月連続のマイナス。

・為替相場が前年並みに推移し、前年 4 月からの円安による高伸反動影響が落ち着き、マイナス幅は先月より 31.6 ポイント回復。

・化粧品を含む消耗品は 4 か月ぶりにプラス転換し二桁増。

購買客数は 49.4 万人(8.9%増)で 8 月として過去最高を記録。

・中国、台湾の購買客数は二桁増。

・国内市場:3.5%増(シェア 89.3%)と 7 か月ぶりにプラス転換。10 都市 4.2%増(8地区プラス/札幌、仙台、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡)、地方(10 都市以外の 7 地区)1.4%増(4地区プラス/関東、近畿、中国、四国)と共に改善。名古屋、大阪は二桁増。

・都市(10 都市): 札幌、東京、広島を除く 7 地区プラス。時計・宝飾等高額品や化粧品が好調で雑貨 6.3%増。大阪は万博効果等もあり入店客数二桁増。

・地方(10 都市以外の 7 地区): 東北、中部を除く 5 地区プラス。美術・宝飾・貴金属は 7.3%増と伸長。

・商品別:主要 5 品目は、身のまわり品を除く 4 品目がプラス転換。

・各地で猛暑日が続き、衣料品は T シャツやカットソー等が好調に推移した他、洋品・雑貨は、日傘や帽子、サングラス等の盛夏商材が活況。

・化粧品は UV 関連商品が好調。

・夏休み、お盆期間中は帰省や旅行客で入店客数が増え、手土産等のギフト需要も高まり菓子は 5.1%増。

・客数増に伴い、レストランやビアガーテン等も好調で食堂喫茶は 4.4%増と 14 か月ぶりプラス。

【チェーンストア協会】

・総販売額 1兆1,002億円 店舗調整後102.1%

・令和7年8月度は、食料品は節約志向が続いていることから買上点数の減少傾向が続いているが、店頭価格は上昇しており販売額は伸長した。

・衣料品、住関品ともに動きが鈍かったが、総販売額の前年同月比(店舗調整後)はプラスとなった。

以上

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これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-