SCアンドパートナーズ

VOL.1117 「これからのSCリニューアル」

今、工事費が高くなり、多くのプロジェクトが見直しを迫られている。

ショッピングセンターのリニューアルも同様に投資回収がかなり難しい。

そもそも、ECも無い黒電話時代に作られたショッピングセンターのビジネスモデル

リニューアルと称して、その時々の人気テナントに登場頂くことで、売上も賃料も増加した。

でも、今は、競合は増え、ECが伸長

人口は減り、高齢化は進む

それでも、なお、「リニューアル投資は、売上と賃料のアップ分で回収せよ」と言明を受ける

実は昔から「ショッピングセンターのリニューアルて、別にリニューアルして無いよね」と言う外部からの意見は多かった。

テナントの顔ぶれが変わるだけだし、何がリニューアルなの?と言う一般的な意見だが、当の担当者はリニューアル=テナントの刷新に邁進する。

これからますます人口は減り、テナントの出店は逆選択

テナントの顔ぶれを変えるだけでは、投資回収どころか、魅力の向上も怪しい。

そんな状況で考える本当のリニューアルとは、ビジネスモデルを変えることにある。

販促、接客ロープレ、MD、テナントミックス、ミステリーショッパーと言った【マーケティング1.0】からどれだけ進化出来るか

このSCマーケティングは、普通借家契約システムを前提に作られたビジネスモデル

本当は定期借家契約が整備された2000年に変わらなければならなかったショッピングセンタービジネス

でも、残念ながら変わることなく24年が過ぎた。

その間、スマホの登場、震災、リーマンショック、そしてコロナ禍を経ても変わらない。

未だ、売上金管理に日報文化、キャッシュレスはいつ?

SCのリニューアルとは、見せかけを変えるのではなく、内部(意識とビジネスモデル)を変えることだと考えています。

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これまで問い合わせ用メールアドレスをこちらに記載していたのですが、最近、営業メールの数が看過できないほど増えてきており、大変心苦しいのですが一旦閉じさせて頂きたくことになりました。
事情ご賢察の上、ご理解くださいませ。

株式会社 SC&パートナーズ

代表取締役西山貴仁

東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒。

Facebook:西山貴仁 -SC & パートナーズ-