2024年10月の3業態の売上が発表されました。
SC +1.1%
百貨店 ▲0.7%
チェーンストア ▲1.3%
前年と比較し、休日が少ないことが影響しているようですが、都市部と地方部の開きが気になるところです。
各団体からの発表は以下の通りです。
【日本SC協会】
・既存SC前年同月比売上高伸長率 :+1.1%
・暑さが続き秋冬衣料が伸び悩んだが、雑貨や飲食が売上げを支え、前年を上回る
・10月度の既存SC売上高の前年同月比伸長率は、総合で+1.1%となった。
・全国的に10月としての過去最高気温を記録するなど暑さが続いたことで秋冬衣料が苦戦したが、雑貨や飲食で売上げを支えたSCが多かった。
・また、前年同月に比べて休日日数が1日少なかったことも影響した。
・立地別にみると、中心地域は総合で+4.5%、周辺地域は同▲0.5%と、周辺地域が2年8カ月ぶりにマイナスとなった。
・インバウンド客の来館があったSCを除くと、立地問わず秋冬衣料の不調が売上げに影響した。
・業種別にみると、「ファッション」は秋冬商材が全国的な暑さにより苦戦したが、月後半からの気温低下により一部のSCで稼働がみられた。
・「雑貨」はキャラクター商品やハロウィン関連商品、海外のトレンドアイテムが好調だった。
・「医薬・化粧品」はメディアで話題の商品や保湿アイテムが好調だった。
・「飲食」は国内外観光客や館周辺でのイベント参加客の来館が売上げにつながった。
【百貨店協会】
1.売上高総額 4,477億円余
2.前年同月比(増減率)
(1)全 国 -0.7%(店舗数調整後/32か月ぶりマイナス)
①10都市(10 地区) 0.5%(37か月連続プラス)
②10都市以外(7 地区) -4.8%(店舗数調整後/2か月ぶりマイナス)
(2)国 内 -3.8%(店舗数調整後/3か月ぶりマイナス)
(3)インバウンド(免税売上) 32.3%(店舗数調整後/31か月連続プラス)※
・[参考]2019年比(売上高増減率)は、19.2%(店舗数調整後)
【特 徴】
・10 月は、売上高(0.7%減)、入店客数(0.6%減)共に前年実績に僅かに届かなかった。
・増勢が続くインバウンドと、ラグジュアリーブランドなどの身のまわり品や化粧品は伸長したものの、夏日が続く記録的な高温により秋冬物商材が苦戦した他、日曜日対前年 1 日減などもマイナス要因となった。
・インバウンド(免税売上):円安基調の中、国慶節休暇(10/1~10/7)による客数増もあり、売上高 508 億円(32.3%増/31 か月連続/シェア 11.4%)、購買客数 51.8 万人(41.3%増)と、共に 10 月として過去最高を記録。
・本年 1~10 月の売上高累計は 5,347 億円(104.3%増)となり、2 か月を残す現段階で、調査開始(2014 年 10 月)以来、初めて 5,000 億円突破。
・前年の年間売上高(2023 年 1~12 月:3,484 億円)との対比では 53.5%増。
【チェーンストア協会】
※会員企業数 | 47社 / 店舗数 9,296店 | |||||
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※総販売額 | 1兆235億円 | (店舗調整前) | 89.9% | (店舗調整後) | 98.7% | |
<部門別の概況> | ||||||
・食料品 | 7,275億円 | (店舗調整前) | 90.3% | (店舗調整後) | 102.4% | |
・衣料品 | 529億円 | (店舗調整前) | 84.4% | (店舗調整後) | 89.4% | |
・住関品 | 2,024億円 | (店舗調整前) | 96.4% | (店舗調整後) | 99.0% | |
・サービス | 24億円 | (店舗調整前) | 100.1% | (店舗調整後) | 99.9% | |
・その他 | 381億円 | (店舗調整前) | 65.8% | (店舗調整後) | 65.8% |
・令和6年10月度は、食料品は節約志向が続いて買上点数が回復しないが、農産品の相場高、店頭価格上昇の影響などもあり販売額は伸びた。
・衣料品は高気温の影響もあり季節商品を中心に動きが鈍く、住関品の動きも鈍かったことから、総販売額の前年同月比(店舗調整後)はマイナスとなった。
以上